You Can’t Judge a Book by the Cover

と歌ったのはハウリン・ウルフでしたが、ブルースのレコード・カバーを集めた本がブルース&ソウル・レコーズより発売されました。

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レコードなんてなかなか買えなかったころ、レコードのジャケットを並べた写真集を眺めては、名前は知っていても見たこともないようなオブスキュアなブツ、まだ見ぬ憧れのアーティストたち、ジャケットの厚紙に挟まれた内袋に潜む黒い塩化ビニルの円盤に刻まれた音を夢想して悶々としていたものでした。

この本にも紹介されていますが、オーティス・ラッシュのコブラ録音をまとめた英国ブルー・ホライズン盤は買いそびれてしまったことで忘れられない一枚です。”This One’s A Good ‘Un”という1969年にまとめられたアルバムですが、私が高校生の頃にはすでにレア盤でしたから、初来日を記念してエピックSONYからリイシューされた時に即購入しとけばよいものを、原盤の複雑な権利関係なんか当時知る術もなく、ぼーっとしてる間に廃盤の憂き目に。

その後、P-Vineからもっとキッチリしたカタチで、シングルで発売されたテイクとオルタネイトテイクとを分けて再発され、積年の苦悩からは解放されたのですが、未だにこのジャケットを見ると青春の一時の過ちが甦ってくるのでした。

IMG_3008P-Vine盤IMG_3021PS発表済

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