3人娘

アリーサ・フランクリンとバーブラ・ストライサンドが1942年、ベット・ミドラー1945年っていうから、ほぼ戦前生まれってことになるんでしょうか、女性に年齢は失礼だけど70歳になってこのバイタリティ、凄いなぁ、ここに来て御三方が新作をリリース、どれも素晴らしい出来です。アリーサとバーブラはそれなりにご活躍でしたが、ベットは8年ぶりの新作!それもガールズ・グループの有名曲をカバー、最初針をおとしたとき、もとい、プレイボタン押したとき、かけ間違えたと思いましたぜ、フィレス・アルバム・コレクションと!ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」〜シフォンズのゴフィン=キング作「ワン・ファイン・デイ」で始まって、シュープリームズの「恋はあせらず」、シュレルズの「ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロウ」と60年代アメリカン・ガールズ・ポップスど真ん中突っ走ると思わせて、TLCの「ウォーターフォールズ」というフェイント、さらにクリスタルズの「愛しているんだもの」でご本家のダーレン・ラヴも引っ張り出すという、ジャケットもひとりガールズ・グループを演じていて、こういうのがやりたかったんだろうな、満足しただろうな、でも、これでおしまいじゃなくて第二弾もお願いしまっせ!ローズ!

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バーブラは今はやりのデュエットアルバムなんですが、なんとエルヴィスと「ラヴ・ミー・テンダー」を、彼女だから許可が下りたんだろうなぁ、ただただ涙、涙。「ニューヨークの想い」 with ビリー・ジョエルなんてのも、NY生まれのユダヤ系二人ならではの味わい。

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ごめん、一番期待してなかったのが、姉御の新作、タイトルが”Aretha Franklin Sings The Great Diva Classics”なんだから気付よってはなしですが。1曲目のエッタ・ジェイムスから飛ばしまくります。5曲目がバーブラ・ストライサンド「ピープル」で、上のバーブラの新作でもセルフ・カバーしていて、そこでのお相手はスティーヴィー・ワンダー。グラディス・ナイト「夜汽車よジョージアへ」、グロリア・ゲイナーのディスコ・クラシック「アイ・ウィル・サヴァイヴ」には、デスティニーズ・チャイルドの「サヴァイヴァー」がマッシュアップされ、アリシア・キーズ「ノーワン」ときて、シュープリームスの「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」からプリンスになだれ込み。先行シングルとなるアデルの「ローリング・イン・ザ・ディープ」では曲の後半で「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」のゴスペル大会で大団円。

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3枚ともアナログで欲しいなぁ(正面のアナログ盤と本文には関係はありません)。

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