Χάρις Αλεξίου

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キプロスサッカー協会のみなさん、仮想ギリシャとしてのお役目ご苦労さんっす。

ギリシャの音楽と言えば、古くはピタゴラス音律、E♭ – B♭ – F – C – G – D – A – E – B – F# – C# – G#つうのが有名ですが、そこまで遡らずとも、ナナ・ムスクーリ(Nάνα Μούσχουρη)やヴァンゲリスは日本でも有名で、かつてはお茶の間の話題にもよく登場していたものでした。

で、今のギリシャにおける国民的歌姫として知られるのが上のハリス・アレクシーウ(ギリシャ文字表記を記載しておきました)さんで、1994年には来日公演もあり、一部のギリシャ音楽愛好家がその姿を脳裏に刻んだことが昨日のことのように思いだされます。

ギリシャというと西欧文明の発祥地ということで、音楽的にもバロック音楽の源流みたいなチェンバロがポロンポロン的印象があるかもしれませんが、実は地理的にも歴史的にも、中東、西アジアに近く、音楽も変拍子やらメリスマ、コブシの使い方などにアラブからの影響を強く窺えるものになっています。

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ギリシャ音楽のディーヴァがハリス・アレクシーウなら帝王として君臨していたのがステリオス・カザンジディスで、しかもこのアルバムは彼がトルコ語でアナトリア民謡を歌ったという、その存在が明るみに出たときのギリシャ音楽愛好家の中に起こった衝撃は一生忘れることの出来ない事件であったと私のような新参者でさえ聞き及んでいます。ギリシャとトルコというと、オスマン帝国時代の独立運動から、近くはキプロス内戦まで敵対関係にあるのではと思われがちですが、こういう草の根の大衆レベルではずーっと交流があったんだなぁと思い知らされます。例えていえば大西ゆかりが韓国で直撃!韓流婦人拳 [韓国盤] をレコーディングしたようなものでしょうか(違うかっ)。

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