月別: 2014年11月

World AIDS Day

世界エイズデー(World AIDS Day:12月1日)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したもので、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。(厚生労働省)

レッドホット機関(RHO)は、ポップカルチャーを通じてエイズとの戦いに専念する非営利、501(c)3、国際的な組織です。1989年の創業以来、400以上のアーティスト、プロデューサーやディレクターは、HIV /エイズ救済と意識向上のために16以上のコンピレーションアルバムに貢献し、関連のテレビ番組やメディアイベントを立ち上げ、10万ドル以上の寄付を世界中から集めてきました。1990年、ブルー(コール・ポーター)デヴィッド·バーン、アニー·レノックス、トム·ウェイツ、U2たちに始まり、インディゴ(エリントン)、リオ(ジョビン)、フェラ・クティなど多くの「レッド・ホット+」コラボ・アルバムが制作され、今回は初のクラシック作品「バッハ」。
さまざまな音楽家、プロデューサー、DJ、現代音楽のアーティストが集い、バッハが300年以上前に残した作品が新たな解釈を施され、現代に甦らせるプロジェクトです。フラット・マンドリンの天才クリス・シーリー、シンガーソングライターのガブリエル・カハーン、ミア・ドイ・トッド-前奏曲ハ短調に触発された「愛の園」、ジャズ・ベーシスト、ロン・カーター、DJ/プロデューサーのキング・ブリット、アイスランドのバンド、アニーマ、現代音楽のフィールドで活動するクロノス・クァルテット、クラシックに軸足を置きつつジャンルを超えて活躍するヴァイオリニストのダニエル・ホープ、クラシックからテクノまで幅広い活動を繰り広げるピアノのフランチェスコ・トリスターノなどが参加しています。アレンジャー、プロデューサーそしてヴァイオリン奏者としても有名なロブ・ムーズはアントニー·アンド·ザ·ジョンソンズ、スフィアン·スティーヴンス、ザ・ナショナル、ボン·イヴェールとの仕事でロックファンにもおなじみでしょう。

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1. メヌエット(パルティータ第5番より)…ロブ・ムーズ(テナー・ギター)&クリス・シーリ(マンドリン)
2.ミニム(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)…ダスティン・オハロラン(ピアノ)
3.Jardim do Amor(前奏曲ハ短調BWV999)…ミア・ドイ・トッド(ヴォーカル)
4.タイム・ドリンクス・スリー・ショッツ(平均律クラヴィーア曲集第1巻より)…シャラ・ウォーデン
5.ナンバー・マン(無伴奏チェロ組曲第5番よりサラバンド)…ポール・デ・ヨング
6.ザ・ウォッチメーカー(無伴奏チェロ組曲第3番より前奏曲)…スチュアート・ボギー(クラリネット)、グレイ・マクマレイ(ヴォーカル、ギター)
7.ヴェリー・オウン(協奏曲ニ短調BWV974からアダージョ)…ジュリアナ・バーウィック(ヴォーカル)
8.ミニム(ヴァージョン)(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)…ヴィクター・アクセルロッド(ミックス)、ダスティン・オハロラン(ピアノ)
9.パッサカリア(パッサカリアとフーガハ短調より)…アミーナ
10. コントラプンクトゥスI(フーガの技法より)…マックス・リヒター
11.アリオーソ(前奏曲BWV921&ヴァイオリン・ソナタ第5番より)…ミゲル・アットウッド・ファーガソン(ヴァイオリン)
12.G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より)…ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)
13.チェロ組曲第1番(無伴奏チェロ組曲第1番より前奏曲)…ロン・カーター(ベース)、ゲイリー・バーツ(サックス)
14.アヴェ・マリア(バッハ/グノーのアヴェ・マリア)…キング・ブリット
15.Ludepre(平均律クラヴィーア曲集第2巻より)…フランチェスコ・トリスターノ(ピアノ)、カール・クレイグ(エレクトロニクス)
16.コントラプンクトゥスII(フーガの技法より)…ジェフ・ミルズ(エレクトロニクス)、クロノス・カルテット
17.コントラプンクトゥスII(フーガの技法より)…クロノス・カルテット
18.コンチェルト第5番(ピアノ協奏曲第5番ヘ短調よりラルゴ)…オンマス・キース(キーボード)
19.ディア・ゴールドベルク(ゴールドベルク変奏曲より)…ガブリエル・カハーン(ヴォーカル)

永遠のアバンギャルド

というとキャプテン・ビーフハートに冠される枕詞と思っていたんですが、実はフランク・ザッパの方だったんですね。ミュージック・マガジン1980年2月号、誌名から「ニュー」が取れて2冊目のこの号にはお世話になりました。センセと隊長のディスコグラフィーが掲載され、まだこのときセンセのアルバム数28枚!、巻頭記事が中村とうようさんの力作で、某エージの腑抜け記事が玉に瑕ですが、山名昇氏のキャプテン・ビーフハートを読んでは「トラウト・マスク・レプリカ」たぁそがいにええもんなんかと悶々としておりました。
その隊長が亡くなって4年、ライノから”SUN ZOOM SPARK: 1970 TO 1972″という彼がマジック・バンドとともにストレイトとリプリーズにレコーディングした3作のアルバムに、その当時のアルバム・アウトテイクを集めたディスクを加えた4枚組CDボックスがリリースされました。ライナー・ノーツによると隊長さん、ワーナー時代がいたくお気に召していたようで、人々に優しくされ、理解もされていたからだそう、隊長も人の子なんですね。
今回収録される3枚のアルバムはリマスターされ、『LICK MY DECALS OFF, BABY』(1970年作品)、『THE SPOTLIGHT KID』(1972年作品)、『CLEAN SPOT』(1972年作品)、装丁は「5 Classis Albumsシ」リーズに準じた簡易紙ジャケを豪華BOXに入れ込んだもので、「クリア・スポット」のビニール・パッケージが再現されています。当時リアルタイムで聞けたのは「クリア・スポット」だけでしたが、ラス・タイトルマンがプロデュース「隊長 meets バーバンク」という、ライ・クーダーのファーストアルバムに近い感覚がミョーに心地よかったものでした。

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1979年ベストアルバムも掲載、「東京ワッショイ」「Y/ポップ・グループ」「ラスト・ネヴァー・スリープス」など。

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DV被害者の遺族厚生年金

2001年に配偶者暴力防止・被害者保護法(DV防止法)が施行され、家庭内暴力は犯罪行為と認められました。

DV被害を受けた妻が暴力から逃れるため別居したような場合、住所も告げずに、夫に生活費を支払うように求めることも、親族との連絡さえも絶って夫の陰におびえながら暮らしていく、というような状況がほとんどではないでしょうか。
では、その夫(厚生年金被保険者または被保険者であった)が亡くなった場合、やっと今まで籍も抜かず堪え忍んでいた妻に遺族厚生年金が支給されるかというと、そう簡単ではありません。
なぜならば、遺族厚生年金の受給できる遺族とは、死亡した人によって生計を維持されていた配偶者(など)とされており、生活援助を受けていた、音信を取り合っていたなどの事実確認が求められます。
通常、遺族厚生年金を請求するときには戸籍謄本、住民票、妻の所得証明などをもって生計維持が確認され、住民票の記載に夫と妻がいっしょに載っていれば毎月どのくらいの生活費を渡していたかなどと詮索されることもありません。
しかし、妻に定期的に仕送りしていたり、お互いに連絡を取り合っていたらそれは別居していなくてもいいんじゃない?ということになるわけで、暴力から逃れるために社会から隔絶された最低限の経済生活を営まざるを得なかった妻に、自立して生活していたんじゃないかという判断はあまりにも酷ではないでしょうか。

遺族年金の不支給処分取り消しにかんしては以下のような判決もありました。
「厚生年金保険法が遺族年金支給の要件とした「死亡時に被保険者(夫)によって生計を維持した者」に女性があたるかどうかが争点だった。女性は夫の死後、いったん年金支給が決まったが、岡山西社会保険事務所は2007年、「夫による生計維持が認められない」と支給を取り消していた。
判決理由で近下裁判長は、別居の原因が主に夫の暴力にあると認定。別居後の2000年、岡山家裁が夫に月3万円の生活費支払いを命じたが、夫は支払わないまま04年に死亡したことに触れ、「夫の生活費支払い拒絶が著しく不当な場合、生活費を払っていなくても支給を認めるのが相当」と判断し、不支給処分を違法とした。」
(2008年11月18日 東京新聞)

今回、私が提出したDV被害者の遺族厚生年金請求では、夫がガンを発症し、入院後近況や症状を訴えるハガキを妻に出していたこと、入院費用や水道光熱費、保険料などの支払いを長男に任していたこと、長女を通じて生活費をある程度渡していたこと、それをメモしていたことなどの事実を添えて「生計同一関係」にあるとみなされ受理に至りました。もちろん審査が終了して年金証書が送られてくるまでは安心出来ませんが。

結局、DV被害者であるかどうか、またはその被害程度によって遺族厚生年金の受給が決まることはないといえそうです(事実、年金事務所でDVの実態について聴取されることはありませんでした)。
それが法律の規定だといわれればそれまでなのですが、「配偶者の暴力により配偶者と住居が異なる方であって、国民年金保険料の納付が経済的に困難な場合、納付が免除になります」という措置を3号被保険者の資格延長ととらえれば、「婦人相談所および配偶者暴力相談支援センター等の公的機関が発行する証明書をもって」「夫の生活費支払い拒絶が著しく不当な場合」とみなし、「生活費を払っていなくても支給を認めるのが相当」という大岡裁きは望むべくもないことなのでしょうか。

配偶者からの暴力を受けた方の国民年金保険料の特例免除

配偶者の暴力により配偶者と住居が異なる方であって、国民年金保険料の納付が経済的に困難な場合、納付が免除になります。

DV被害者が保険料の免除を受けるには?
◆本人(DV被害者)の申請が必要です。
◆配偶者の所得にかかわらず、本人の前年所得が一定以下であれば、保険 料の全額または一部が免除になります。
注:世帯主は、所得審査の対象となる場合があります。

申請手続き
◆平成26年4月より、申請時点の2年1ヵ月前まで免除を申請できるようになりました。過去2年間に国民年金保険料の未納期間がある方は、年金事務所にご相談ください。
◆免除となる期間は、毎年7月から翌年6月までです。
◆申請および住居に関する申出は毎年必要です。
◆初回申請の際、婦人相談所および配偶者暴力相談支援センター等の公的機関が発行する証明書(配偶者からの暴力の被害者の保護に関する証明書)の添付が必要です。

免除に該当する所得のめやす
◆本人の前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内の場合は、保険料の全額または一部が免除になります(所得審査の対象が本人のみの場合)。

免除の種類免除に該当する所得の計算式一部納付額(平成 26 年度)
全額免除(扶養親族等の数+1)×35万円+22万円
4分の3免除78万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等
半額免除118万円ditto
4分の1免除158万円ditto

Republican

米国中間選挙の結果、共和党が下院の過半数を確保、上院も過半数に達したようです。今後共和党が議会の主導権を握ることで、オバマ政権は一層苦しい立場に。フランク・ザッパ(以下センセ)がこの結果を聞いたらさぞかし落胆しただろうな。
センセの共和党嫌いはレーガン時代に決定的になったらしく、このアルバムは1988年の大統領選にむけてのコンサート・ツアー、選挙家人登録を呼びかけるための、そのツアーを記録したのがこのアルバム”Broadway the Hard Way”でした。共和党の悪業を暴く「ディッキーズ・サッチ・アン・アスホール」「ホエン・ザ・ライズ・ソー・ビッグ」「プラネット・オブ・ザ・バリトン・ウィメン」「エニィ・カインド・オブ・ペイン」「ジーザス・シンクス・ユーアー・ア・ジャーク」の5曲は「レパブリカン・レトロスペクティヴ・メロディー」とよばれていました。といっても中身は実に聞きやすく、頭でっかちでもなく、過激でもなく、実に音楽的に、ある意味優雅に敵を罵倒してるんですよね。
ところで、アルバムの冒頭を飾るのが「エルヴィス・ハズ・ジャスト・レフト・ザ・ビルディング」、当時は共和党支持者の偶像としてのエルヴィス?なんて勘ぐってましたが、Elvis has left the building.とはエルヴィスのコンサートで、アンコールを期待していつまでたっても居残る観客に帰宅を促すためのアナウンスだそう。Wikipediaによると1956年12月15日、シュリーブポート、ルイジアナ州でのコンサート、プロモーターのホレスリー・ローガンによって使用されたのが始まりのようで、確かにマディソン・スクエアー・ガーデンのエンディングでも言ってる言ってる、勉強になりまっす。

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いつになく穏やかな表情をされるセンセ

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象の影絵が!

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大統領執務室

労働者派遣法改正

労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律案の概要

平成24年改正時の附帯決議等を踏まえ、派遣労働者の一層の雇用の安定、保護等を図るため、特定労働者派遣事業を廃止するとともに、労働者派遣の役務の提供を受ける者の事業所その他派遣就業の場所ごとに派遣可能期間を設ける等の所要の措置を講ずる。

1.特定労働者派遣事業の在り方について

○労働者派遣事業の健全な育成を図るため、特定労働者派遣事業(届出制)※1と一般労働者派遣事業(許可制)※1の区別を廃止し、全ての労働者派遣事業を許可制とする。
※1特定労働者派遣事業:派遣労働者が常時雇用される労働者のみの場合、一般労働者派遣事業:派遣労働者が常時雇用される労働者のみでない場合

2.労働者派遣の期間制限の在り方等について

○現行制度は、専門業務等からなるいわゆる26業務には期間制限がかからず、この他の業務には原則1年・例外3年の期間制限がかかるが、分かりにくい等の課題があることから廃止することとし、全ての業務に共通する派遣労働者個人単位の期間制限(3年)※2と派遣先の事業所単位の期間制限(3年、一定の場合に延長可)※2を設ける。
○派遣元事業主は、新たな期間制限の上限に達する派遣労働者に対し、派遣労働者が引き続き就業することを希望する場合は、新たな就業機会(派遣先)の提供等、雇用の安定を図るための措置を講ずることを義務付ける。
※2・個人単位の期間制限:派遣先の同一の組織単位における同一の派遣労働者の継続的な受入は3年を上限とする。
・事業所単位の期間制限:派遣先の同一の事業所における派遣労働者の継続的な受入は3年を上限とするが、受入開始から3年を経過する時までに過半数労働組合等から意見を聴取した場合には、さらに3年間延長可能とする(その後の扱いも同様)。
・ただし、無期雇用派遣労働者等については期間制限の対象外とする。

3.派遣労働者の均衡待遇の確保・キャリアアップの推進の在り方について

○派遣元事業主と派遣先の双方において、派遣労働者の均衡待遇確保のための取組を強化する。
○派遣元事業主に計画的な教育訓練等の実施を義務付けること等により、派遣労働者のキャリアアップを推進する。
施行期日:平成27年4月1日
(参考)平成24年3月に成立した労働者派遣法一部改正法の国会審議における附帯決議(抄)
いわゆる専門26業務に該当するかどうかによって派遣期間の取扱いが大きく変わる現行制度について、派遣労働者や派遣元・派遣先企業に分かりやすい制度となるよう、速やかに見直しの検討を開始すること。

改正案については、「企業が業務を円滑に進められる」「派遣労働者が様々な仕事を経験する機会が増える」という意見の一方で、「正社員を減らし不安定な非正規雇用を増やす」「自動的に3年でクビになってしまう」との批判もあります。「日本を世界で一番ビジネスがしやすい国にする」ために「生涯派遣労働者」を増やすことにならないか、派遣労働者を含む非正規労働者は年収300万円以下で、この層には若者や女性が多く含まれています。リーマンショック後の派遣切りのあの状況を繰り返さぬよう、もう一度、仕切り直しを願いたいところです。

「(柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ」公田耕一

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3人娘

アリーサ・フランクリンとバーブラ・ストライサンドが1942年、ベット・ミドラー1945年っていうから、ほぼ戦前生まれってことになるんでしょうか、女性に年齢は失礼だけど70歳になってこのバイタリティ、凄いなぁ、ここに来て御三方が新作をリリース、どれも素晴らしい出来です。アリーサとバーブラはそれなりにご活躍でしたが、ベットは8年ぶりの新作!それもガールズ・グループの有名曲をカバー、最初針をおとしたとき、もとい、プレイボタン押したとき、かけ間違えたと思いましたぜ、フィレス・アルバム・コレクションと!ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」〜シフォンズのゴフィン=キング作「ワン・ファイン・デイ」で始まって、シュープリームズの「恋はあせらず」、シュレルズの「ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー・トゥモロウ」と60年代アメリカン・ガールズ・ポップスど真ん中突っ走ると思わせて、TLCの「ウォーターフォールズ」というフェイント、さらにクリスタルズの「愛しているんだもの」でご本家のダーレン・ラヴも引っ張り出すという、ジャケットもひとりガールズ・グループを演じていて、こういうのがやりたかったんだろうな、満足しただろうな、でも、これでおしまいじゃなくて第二弾もお願いしまっせ!ローズ!

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バーブラは今はやりのデュエットアルバムなんですが、なんとエルヴィスと「ラヴ・ミー・テンダー」を、彼女だから許可が下りたんだろうなぁ、ただただ涙、涙。「ニューヨークの想い」 with ビリー・ジョエルなんてのも、NY生まれのユダヤ系二人ならではの味わい。

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ごめん、一番期待してなかったのが、姉御の新作、タイトルが”Aretha Franklin Sings The Great Diva Classics”なんだから気付よってはなしですが。1曲目のエッタ・ジェイムスから飛ばしまくります。5曲目がバーブラ・ストライサンド「ピープル」で、上のバーブラの新作でもセルフ・カバーしていて、そこでのお相手はスティーヴィー・ワンダー。グラディス・ナイト「夜汽車よジョージアへ」、グロリア・ゲイナーのディスコ・クラシック「アイ・ウィル・サヴァイヴ」には、デスティニーズ・チャイルドの「サヴァイヴァー」がマッシュアップされ、アリシア・キーズ「ノーワン」ときて、シュープリームスの「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」からプリンスになだれ込み。先行シングルとなるアデルの「ローリング・イン・ザ・ディープ」では曲の後半で「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」のゴスペル大会で大団円。

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3枚ともアナログで欲しいなぁ(正面のアナログ盤と本文には関係はありません)。

地下室

いよいよ、「ザ・ベースメント・デープス」の全貌が白日の下に晒される日が近づいてきました。150テイク以上が残されたというそのセッションですが、新たなテープの存在が発見されてのコンプリート・エディションが138曲なのでこれが正式記録になるのでしょうか、CD6枚組、これは聞き応えのあるブツになりそうです。
1975年に「地下室」として発売、やっと”Great White Wonder”の存在を知った程度の田舎の高校生にとっては、「突然」としかいえないリリースでしたが、当時のブルース・ブームもあって、SP盤起こしかとまがうばかりの音質もかえってオブスキュアな雰囲気を醸しだして、これがディランとザ・バンドたちが日夜ウッドストックで練り上げていた、あの「幻の」音源かぁと、恐れ入ったものでした。Tears of RageからQuinn the Eskimo、Open the Door Homer、Nothing Was Deliveredと続くCD4が山場になりそうですが、Blowin’ in the Windのブルース・ロック・バージョンが聞けるCD5も期待大です。One Too Many Morningsなんて時代は変わるみたいだし。

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ここから「地下室」には1曲も取り上げられていない「アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック」

私の持ってるブートレグはただのアセテート盤起こしみたいなもので、音圧は低いし、ノイズリダクションかけ過ぎてベールの向こうで鳴ってるような代物なので、ディランに怒られながらも実際にテープを回していたガースが今回のリイシューの監修を担当、ホーム・テレコで録音されていたといっても、実はちゃんと卓を通していたというブートレグ・シリーズ第11集、かなりの音質改善が期待されます。

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時代は「サージェント」と「ゼア・サタニック・マジェスティーズ」のころ、ディランとザ・バンドがこれでルーツを掘り下げ、このあと出してきたのが「ジョン・ウェズリー・ハーディング」と「ビック・ピンク」ですから、「ベースメント・デープス」がベースメントでなく、表舞台で正式に発表されていたらその後のロック・シーンは大きく違っていたと。やっぱりロックは聞くべき時期と歳があるのですね。