月別: 2014年12月

特許、発明、考案等の取扱い

会社における「発明・考案」に関心が高まり就業規則でも以下のように記述されることがあります。
(特許、発明、考案等の取扱い)
第○○条 社員が会社における自己の現在または過去における職務に関連して発明、考案をした場合で会社の要求があれば、特許法、実用新案法、意匠法等により特許、登録を受ける権利またはその他の権利は、発明者および会社が協議のうえ定めた額を会社が発明者である社員に支払うことにより、会社に譲渡または継承されるものとする。

職務発明とは、「従業者等」(会社の従業員など)が職務上行った発明のことであり、「使用者等」(会社など)は職務発明を発明者である従業員から承継することを勤務規定などによってあらかじめ定めておくことができる(特許法35条2項の反対解釈)。会社が従業員から職務発明を承継した場合、会社は相当の対価を従業者に支払わなければならない(特許法35条3項)。この規定に基づいて会社に対して200億円の支払いを命じる判決がでたこともあり(東京地裁平成16年1月30日判決「青色発光ダイオード事件」、その後高裁で和解)、社会的にも職務発明が注目されるようになった。(Wikipedia)
このように「職務発明」にかんしては就業規則に予約継承を定めることはできます(ただし、相当な対価の支払いが必要)。

では職務著作については
(著作権の帰属)
第○○条 会社の発意に基づき、社員が職務上作成し、会社名義の下に公表(プログラムを除く。*)した著作物およびプログラム著作物は、職務著作としてその権利は会社に帰属するものとする。
などとします。

【職務著作の要件】
1.法人等の発意に基づき創作された著作物であること
2.その法人等の業務に従事する者が創作した著作物であること
3.その法人等の職務上創作した著作物であること
4.その法人等の著作名義で公表された著作物であること(例えば、「この作品の著作権は、○○株式会社に帰属します」などのような表示を行うことが必要)
5.その法人等内部の契約や就業規則等に別段の規定がないこと
(著作権法上の「法人」には、法人格を有するものの他に、法人格を有しない社団又は財団で 代表者や管理人の定めのあるものを含みます。(著作権法第2条6項))

*なお、「プログラムの著作物」に関しては、4.の要件を満たさなくとも他の4つの要件を満たしていれば、職務著作となります。(著作権法第15条2項)

 

 

障がいをお持ちの方・長期加入者の方の定額部分支給開始年齢の特例

障がいをお持ちの方・長期加入者の方の定額部分支給開始年齢の特例について(経過措置対象となる方に限ります)

次のいずれかに該当する場合は、特例として、報酬比例部分と定額部分を合わせた特別支給の老齢厚生年金が支給されます。
• 障がいの状態(障がい厚生年金の1級から3級に該当する障がいの程度)になったとき(被保険者資格を喪失(退職)しているときに限ります)
特別支給の老齢厚生年金(報酬比例部分)を受けている方(厚生年金保険の被保険者ではない方に限ります)が定額部分の支給開始年齢到達(昭和24年4月2日以後生まれの男性については、65歳到達)前に障がいの状態(厚生年金保険法の障がい等級3級以上)になった場合、障がい者特例の適用を受けることができ、受給者の請求により翌月分から報酬比例部分に加えて定額部分も支払われます。なお、障がい年金を受給中の方の請求は、特例の適用を受けられる状態になった時点にさかのぼって請求したものとみなされ、その翌月分以降、報酬比例に加えて定額部分が支払われます。(ただし、平成26年4月より前にはさかのぼりません)
※「年金請求書」とは別に「障がい者特例請求」の手続きを行う必要があります。
【受給要件】
1.昭和36年4月1日以前生まれの男性、または昭和41年4月1日以前生まれの女性
2.過去に12ヶ月以上厚生年金に加入
3.現在は厚生年金に加入していない
4.年金保険料の納付月数と免除月数の合算月数が300ヶ月(25年)以上有り
5.障害等級3級以上に該当
6.障害者特例の老齢厚生年金を請求

「60歳で会社を定年退職後、62歳で障がい等級3級に該当。60歳から比例報酬部分だけは受給していたが、障がい者特例支給制度を知らずに64歳からの定額部分の支給を待っていた。」といったようなケースの場合、申請手続きが遅れると、遡及の支払も無いため、遅れた期間の定額部分の年金が受給出来なくなってしまいます。

• 長期加入者の方(厚生年金保険の被保険者期間が44年以上の方で被保険者資格を喪失(退職)しているときに限ります)
該当したときに被保険者である場合は、退職した月の翌月(退職が月末の場合は、退職した月の翌々月)から年金額が改定され、報酬比例に加えて定額部分が支払われます。