昨年12月にNHK、BSプレミアムで〜日本語ロックの金字塔はどう生まれたのか?〜
名盤ドキュメント(3)はっぴいえんど「風街ろまん」が放映されました。
番組は、新たに発見された8chのマスターテープを再生しながら細野晴臣、松本隆、鈴木茂が当時を振り返るという趣向で、BBCのTVプログラム「Classic Albums」シリーズのようなというか、明らかにそれを意識した作りになっています。

Rockを聞き始めたころ、まさか今自分が聞いている音楽が40年の間に「音」以外の価値が熟成され再度評価の対象になるなんて思いもしませんでした。ビートルズは既に解散していましたが、解散からまだ数年でレガシーほどにはなっていなかったような気もします。

はっぴいえんどのファーストと「風街ろまん」がリマスターされて「はっぴいえんどマスターピース」として発売されるとは聞いていましたが、2004年のボックスセット以上のものが出てくるとも思えず、ここは傍観を決めこもうと、暮れからディラン、スプリングスティーンそしてツェッペリンで散財させられてましたし。

ロンドンはメトロポリス・スタジオで「ハーフスピード・カッティング」を施したアナログ重量盤にもグラッとは来ていましたが、結局、先の番組を見ていたら大瀧さんの「香典だ」、鈴木さんもいろいろあって、「お布施だ」。最終的に無事、公共放送が背中を押してくれたことで、こうして手元に( 涙)。

まずは、96kHz/24bitハイレゾ音源からダウンロード、ぶったまげました、いまだにこればっかり聞いていて、アナログはおろかCDさえも聞けてない状況ですが、iMacから光ファイバーでデジタル・プロセッサーに飛ばして、同じく光ファイバーでスピーカに送る、というとたいそうな装置と思われるでしょうが、総額5万円もしないチープなやつです、でも理論的にはアナログ信号はスピーカーエンクロージャーの一部の配線だけしか通ってないはずで、その意味ではけっこう原音忠実なような気がします。

なんといっても、ご本人もおっしゃってるようにギターの音がえらく過激になっていて、ジミ・ヘンドリックス〜ニール・ヤングの系譜が、そしてなんでロンドンでのリマスターだったのか、納得です。

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右のアナログ盤はVIVIDSOUNDの再発盤です。違いがあるのかっつう。

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