大森靖子

ミュージックマガジンが洋楽回帰と謳いながら、今年に入っても特集は銀杏BOYS、THE BAWDIES、宇多田ヒカル、星野源、でんぱ組.inc。洋楽はワールドカップでブラジル音楽、先月号のドクター・ジョンとニュー・オーリンズくらい、広告もメッキリ減ったし、部数増やすためにはJ-POPなんだろうなぁ、いよいよマガジンも「暮らしの手帖」路線か、と思ってたら、日本のアーティストで久々のガツンと来る特集、巻頭インタビュー、やっぱ旬の素材だわな。

インタビューやYoutubeなんかの発言・行動を見てると、彼女のIQの高さを感じさせます。江戸アケミと町田康(町蔵)に出会った時と同じくらいの衝撃で創造することは身を削ることと同意義であることを思い知らされました。放たれる言葉が痛い、「いつ死んでもいいと思っていた」、この人はこのまま生きていけるのだろうかと心配してしまうのですが、TVでのトークで27クラブのことにチラッと触れていて、やっぱり意識していたんだろうな。でも、ナルシスティックというふうでもなさそうで、もう一人の自分を傍観している自己をちゃんと持ってるところはザッパ先生のようでもあります。何をやってもツゥーマッチにならないところ、ああ、この人を超えることは出来ないとだれもが思うんじゃないかな、天才が歌ってミーハーが聞くとき大衆音楽は美しい。

私のiTunesを見てみると9枚のアルバムとカーネーションのトリビュート、ぱいぱいでか美、No Lie-Sense、三輪二郎を揃えてるからまあまあかな。でも本秀康さんのところから出ていた「君と映画」アナログ盤はノーチェックでした。

2014-09-23_23-12-53

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